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オーバーレイ

オーバーレイとは

オーバーレイは、奥歯に装着する取り外し式の装置で、過蓋咬合の改善を目的としています。プラスチック製のプレート状の装置で、奥歯の噛む面を覆うように設計されています。

過蓋咬合とは、上の前歯が下の前歯に深く被さっている状態を指します。正常な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯を2〜3ミリ程度覆う程度ですが、過蓋咬合ではそれ以上に深く噛み込んでいます。重度の場合、下の前歯が上の歯茎に当たってしまうこともあります。

オーバーレイを奥歯に装着することで、前歯部分の噛み合わせに隙間ができます。この状態を維持することで、下顎が前方に成長しやすくなり、前歯の噛み合わせが徐々に改善されていきます。成長期のお子さんの顎の発育を利用した治療法で、適切な時期に使用することで大きな効果が期待できます。

装置は取り外しができるため、食事や歯磨きの際には外すことができます。主に就寝時と自宅にいる時間に装着していただくことで、効果を発揮します。学校では外しておけるため、お子さんの生活への影響を最小限に抑えながら治療を進められます。

小児矯正オーバーレイの対象となるお子様

オーバーレイは、どのお子さまにも適しているわけではなく、一定の条件を満たす場合に効果を発揮する治療です。以下のような特徴がある場合に、特に適応となります。

過蓋咬合がみられる場合

上の前歯が下の前歯に深く重なり、下の前歯がほとんど見えない状態や、噛んだときに下の前歯が上の歯ぐきに当たってしまうケースに向いています。

このような噛み合わせは将来的なトラブルにつながりやすく、早期の対応が重要です。

 

混合歯列期のお子さま

乳歯と永久歯が混在している時期が適したタイミングです。

特に前歯が永久歯に生え変わった頃は、顎の成長が活発で、オーバーレイの効果が出やすい時期とされています。

成長が落ち着いた後では、この装置による改善が難しくなることがあります。

 

下顎の成長がやや不足している場合

下顎が上顎に比べて後ろに位置しているお子さまにも適応となります。

オーバーレイによって下顎の前方への成長を促し、横顔のバランスが整う可能性があります。

 

奥歯の噛み合わせが安定していること

奥歯がしっかり噛めていることが前提となります。

奥歯に大きな虫歯がある、噛み合わせが不安定といった場合は、まずそちらの治療を優先する必要があります。

 

装置を使えるかどうか

オーバーレイは、決められた時間に装置を装着できるかどうかが結果に大きく影響します。

お子さま自身の取り組む姿勢と、保護者の方の見守りが治療の成功につながります。

オーバーレイの特徴

オーバーレイには、他の矯正装置にはない特徴があります。

取り外しができることが最大の特徴です。食事の時には外せるため、食べ物が詰まって困るということがありません。歯磨きも装置を外して通常通り行えるため、虫歯のリスクを抑えることができます。装置自体の清掃も簡単で、歯ブラシで洗うだけで清潔に保てます。

装着時の見た目への影響が少ないことも利点です。奥歯に装着する装置で、前歯には何もつけないため、口を開けても目立ちにくいです。学校では外しておけるため、友達に気づかれることもほとんどありません。

痛みがほとんどないことも特徴の一つです。歯を直接動かすのではなく、顎の成長をコントロールすることで噛み合わせを改善するため、強い力がかかることがありません。装着に慣れるまでの数日間は違和感がありますが、すぐに慣れる場合がほとんどです。

比較的単純な構造であることから、装置の破損や故障が少ないです。万が一破損した場合でも、修理や再製作が比較的容易に行えます。

メリット・デメリット

メリット

成長期の顎の発育を利用できる点が大きな特徴です。お子さまの自然な成長を味方にしながら噛み合わせを整えていくため、無理な力を加えずに進められます。適切な時期に始めることで、将来的に抜歯が必要になる可能性を抑えられる場合もあります。

装置は取り外しができるため、普段の生活を大きく変える必要がありません。食事の制限がなく、好きなものを食べられることは成長期のお子さまにとって大きな利点です。スポーツをする際にも外しておけるため、活動の妨げになりにくい点も魅力です。

また、構造が比較的シンプルな装置のため、他の矯正方法と比べて費用が抑えられることが多いのも特徴です。

 

デメリット

決められた時間に装置をつけることが前提となるため、装着時間を守れない場合は十分な効果が得られません。つけ忘れが続くと治療期間が長引いたり、期待した変化が出にくくなることがあります。

適応できる症例が限られている点も注意が必要です。過蓋咬合には有効ですが、歯並びの乱れが大きい場合など、別の問題には対応できないことがあります。その際は、他の矯正方法と組み合わせる必要が出てきます。

さらに、顎の成長を利用する治療であるため、変化が現れるまでに時間がかかることがあります。数ヶ月から一年以上かけてゆっくり改善していく治療のため、早い結果を求める方には向かない場合があります。

オーバーレイを使用した小児矯正治療の流れ

STEP1 初診での検査と状態の確認

まず、お子さまの歯並びや噛み合わせを詳しく確認します。レントゲンや口腔内写真を用いて、過蓋咬合の程度や顎の成長状況を把握し、年齢や成長段階を踏まえてオーバーレイが適しているかどうかを判断します。

STEP2 治療計画のご説明

検査結果をもとに、装置の使用期間や期待できる変化、費用などをわかりやすくお伝えします。お子さまと保護者の方が内容を理解し、納得された段階で治療を進めます。

STEP3 装置製作のための型取り

装置を作るために歯型を採取します。お子さまの口の大きさに合わせて精密に型取りを行い、専門の技工所で製作します。完成までには通常一〜二週間ほどかかります。

STEP4 装置の装着と使い方の説明

装置が完成したら、実際に装着していただき、違和感がないかを確認します。装着方法や外し方、扱い方について丁寧にお伝えし、ご家庭での管理方法や装着時間の注意点も説明します。

STEP5 定期的な通院と調整

治療が始まった後は、月に一度ほど通院していただき、装置の状態や噛み合わせの変化を確認します。必要に応じて調整や修理を行い、お子さまが困っていることがないかも確認します。

STEP6 ご家庭でのサポート

毎日決められた時間に装置を使うことが結果に直結します。保護者の方の声かけや管理のサポートが、治療を順調に進めるために欠かせません。

STEP7 治療完了と保定期間

目標とする噛み合わせに整ったら、オーバーレイの使用を終了します。ただし、後戻りを防ぐために、一定期間は保定装置を使っていただくことがあります。

オーバーレイに関するよくあるご質問

保護者の方から寄せられる質問にお答えします。

「何時間装着すればよいですか」という質問をよくいただきます。基本的には就寝時と、自宅にいる時間を合わせて一日10時間以上の装着を推奨しています。装着時間が短いと効果が現れにくくなるため、できるだけ長く装着することが理想です。

「学校に持っていく必要がありますか」については、学校では外していただいて問題ありません。ただし、装置を入れるケースは常に持ち歩いていただくことをお勧めします。

「話しにくくなりませんか」という不安の声もあります。装着直後は少し話しづらく感じることがありますが、数日で慣れる場合がほとんどです。奥歯に装着する装置であるため、前歯に装置をつける場合よりも発音への影響は少ないです。

「どのくらいの期間使いますか」については、お子さんの噛み合わせの状態や成長の速度によって異なります。通常は半年から二年程度の使用が一般的ですが、定期的な検査で状態を確認しながら判断します。

「装置が壊れたらどうすればよいですか」については、すぐに当院にご連絡ください。状態を確認し、修理または再製作を行います。壊れたまま使用を続けると、効果が得られないだけでなく、口の中を傷つける恐れもあります。

お子さんの噛み合わせが気になる方、過蓋咬合と診断された方は、まず当院にご相談ください。詳しい検査を行い、オーバーレイ治療が適しているかどうかを判断いたします。成長期の今だからこそできる治療で、お子さんの健やかな発育をサポートいたします。

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