顎関節症とは、口を開閉するときに使う顎関節や筋肉(咀嚼筋)炎症が起きて、痛みや口が開けにくい、食べ物が噛みにくいといった症状が出る病気のことです。顎関節症の原因は複数の要因が重なっていることが多く、原因を特定するのが難しいです。当院では、口内の状態やレントゲン写真など、さまざまな情報から原因を探り適切な治療法をご提案します。
顎関節治療とは?
そもそも顎関節症とは、口を開ける時に使う顎関節や筋肉(咀嚼筋)に炎症が起きる病気のことです。顎関節症には、以下のような症状が出やすいです。
- 痛みがある
- カクカクと音がする
- 口が開けにくい
- 食べ物が噛みにくい
- 起床時に顎がダルい
- 肩こりや頭痛がある、など
顎関節症になると、上記のような症状がでる傾向です。軽度の顎関節症であれば、自然と改善するケースも多いですが症状に悩やんでいる、日常生活に支障がでている場合には顎関節治療法を受けるのがおすすめです。
当院の顎関節治療における特徴
CTで顎関節を確認
一般的なレントゲンでは、顎関節の状態を正確に把握できません。いっぽうで、CTは骨格や顎関節周辺を立体的(3次元)に確認できます。適切な治療法を提案するために欠かせない検査のひとつです。
生活習慣を見直す
顎関節症には、生活習慣が大きく影響を及ぼします。たとえば、歯ぎしりや食いしばりといった習癖があると顎関節や歯、筋肉の負担になります。こういった癖が習慣になっていることを知り、改善する意識をもつことが大切です。当院では、生活の中でのアドバイスや食事などの注意点についてもお伝えします。
顎関節治療のメリット
顎関節治療には、次のようなメリットが考えられます。
痛みや噛み合わせの改善
顎関節治療を適切に行うことで、痛みが改善します。また、噛み合わせ治療を行い正しい噛み合わせの位置にすると部分的な歯の負担が減り、歯の寿命を延ばすことにも繋がります。
全身的な症状の改善
顎関節症は、全身的な症状を引き起こすことがあります。たとえば、歯ぎしりや食いしばりで咀嚼筋の緊張が続くと、顔や首、肩などの筋肉が大きく収縮して痛みを引き起こします。また、頬杖や姿勢の悪さが顎関節や筋肉への負担になることがあります。顎関節症を改善することで、長年の悩みだった肩こりや頭痛が治ったというケースもあるほどです。
生活の質の向上
顎関節症の症状が、日常でストレスに感じる方も少なくありません。症状が改善することで快適に過ごせ、生活の質が上がったと感じるようになるでしょう。
治療費が抑えられる
顎関節症の代表的な治療法で、マウスピースを使ったスプリント療法があります。スプリント療法では、型取りをしてオリジナルのマウスピースを作成する必要がありますが、保険治療範囲内になるため3,000円〜8,000円ほどの治療費で済みます。歯科医院によって異なりますが、顎関節症治療のほとんどが保険治療で受けられるため、治療費を抑えられます。
顎関節治療のデメリット
顎関節治療には、次のデメリットがあります。
治療期間が長くなりやすい
顎関節症は2週間〜3ヶ月ほどで、改善するのが一般的です。しかし症状や顎関節の状態によっては、治療期間が長くなるケースがあります。
当院で行っている顎関節治療の特徴
当院の顎関節治療には、次の治療法を取り入れています。
マウスピース治療
マウスピース治療とは透明なマウスピースを歯にはめて、歯にかかる負担を軽減させる方法です。別名、スプリント療法とも呼ばれます。特に、睡眠中の歯ぎしりや食いしばりは意識してやめられることではありません。マウスピースを装着することで、顎関節や歯への負担を軽減することが目的です。
筋肉のストレッチ・マッサージ
ストレッチでは、筋肉の靭帯を伸ばして関節を動かしやすくします。関節の可動域が広くなると筋肉が緩むため、痛みや口の開けにくさが改善しやすいです。また、当院では顎関節や筋肉の痛みや強張りを改善するマッサージ方法を紹介します。無理せず、できる範囲で少しずつ取り組んでいきましょう。
当院の顎関節治療の流れ
カウンセリング
悩みや症状について詳しくお話しを聞きます。また、生活習慣についても問診します。
検査
口内を診査し、噛み合わせの状態を確認するために歯の模型を採ります。また、顎関節の部分や骨の状態を見るためにレントゲン撮影を行います。必要であればCT撮影も行います。
治療計画の説明
検査結果をもとに、治療計画を立案。治療内容について丁寧に説明します。
治療開始
症状によって適切な治療を実施します。マウスピース治療や筋肉マッサージ、ストレッチ指導などを行います。
経過観察・メインテナンス
治療開始後、問題がなければ経過観察になります。定期的なメインテナンスをしながら症状をコントロールしていきます。