「子供のうちから親知らずの抜歯は早すぎない?」と心配する保護者の方もいると思います。しかし子供の時に親知らずの抜歯を済ませることで、将来的に口内の健康を守ることにつながります。当院では、お子様一人ひとりの状態に合わせた最適な治療を提供し、将来的な問題を予防しながら口内の健康をサポートします。不安な点や質問がありましたら、お気軽に当院までご相談ください。
子供の親知らずの抜歯とは?
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子供の親知らずの抜歯は専門用語で「ジャームエクトミー」と呼ばれる治療法です。親知らずが生えてからやハッキリと歯の形になってからではなく、歯の卵の段階「歯胚」の状態で行う予防的な抜歯処置です。通常、親知らずの歯胚は10歳前後から、骨の中で形成を始めます。この時期に親知らずの抜歯を行うことで、将来的な歯並びの乱れやさまざまな口内のトラブルを予防できます。
従来、親知らずの抜歯は成人後に行うものと考えられてきましたが、最新の歯科医療では、子供のうちに抜歯を行うメリットが大きいとわかっています。特に、歯列矯正を予定しているケースや顎の発達に問題がある場合は、子供のうちに親知らずの抜歯を行うことが推奨されています。
子供の親知らずの抜歯こんな方におすすめ
- 歯列矯正を予定している
- 反対咬合(受け口)
- 顎が小さい
- 永久歯の歯並びに影響を与えたくない
- 家族に親知らずのトラブル歴がある
など、子供の親知らずの抜歯は上記のような方におすすめしています。
当院の子供の親知らずの抜歯治療における特徴
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CTで精度の高い治療
CTは、歯や顎の骨などを3次元的に確認できる機器です。歯だけでなく、神経や血管の位置まで正確に把握できるため、正確で安全性の高い治療が可能です。
経験豊富な口腔外科専門医が担当
当院の歯科医師は、外科的処置の豊富な経験があります。また、口腔外科専門で行っているため、処置が早く患者への負担が少ない治療が可能です。
痛みや腫れの少ない治療
10歳頃の親知らずは、まだ歯胚という卵の状態です。そのため歯茎を大きく切る必要がなく、最小限の範囲で済みます。また顎の骨を削る必要がないケースも多く、術後の痛みや腫れがほとんどありません。
アフターサポートの充実
当院では術後の腫れや痛みが出た場合のケアはもちろん、定期的な経過観察を行いお子様の口内の健康を長期的にサポートします。
子供の親知らずの抜歯治療のメリット
将来的な歯並びの乱れの予防
親知らずが成長して生える方向によっては、手前の歯を押して歯並びが悪くなることがあります。しかし、子供のうちに親知らずの抜歯をすることで、歯列不正を未然に防ぎます。
手術の難易度が低い
大人の親知らずの抜歯は、生え方によって顎の骨を削ったり全身麻酔を行ったりするケースも少なくありません。また、術後に痛みや腫れるといった症状が出やすく、精神的なストレスの負担が大きくなる傾向です。一方、子供の頃の場合は顎の骨が柔らかく、親知らずを除去しやすく身体的・精神的負担が軽く済みます。
矯正治療の短縮
大人になってからの歯列矯正で親知らずがある場合は、親知らずの抜歯後に矯正治療を開始します。傷口が治ってから矯正治療を始めるため、治療期間が長くなる傾向です。しかし、子供の頃に親知らずの抜歯を済ませておくと、すぐに矯正治療を開始でき治療期間の短縮になる可能性があります。
将来的なトラブルの予防
親知らずは生え方によっては、下記のようなトラブルの原因になります。
- 虫歯や歯周病
- 口臭
早期の親知らずの抜歯は、将来的なトラブルを未然に防いで口内の健康を守ることに繋がるでしょう。
子供の親知らずの抜歯治療のデメリット
一時的な腫れと不快感
親知らずの抜歯後は顔が腫れることもありますが、ピークは2日〜3日ほどで少しずつ治ってきます。また抜歯後は糸で傷口を縫っているため、違和感を感じやすい傾向です。
費用負担
子供の親知らずの抜歯は健康保険が適用されず自費診療となるため、自己負担額が大きくなりやすいです。
当院の子供の親知らずの抜歯治療の流れ
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初診・カウンセリング
口内の状態を詳しく診査します。また、お子様の生活習慣やアレルギーなどについても詳しく問診します。
CT撮影と治療計画の立案
CT撮影を行い親知らずの位置や形、他の血管や神経などの位置を把握します。その後、検査結果をもとに適切な治療計画を立てます。
治療説明・リスクの説明
治療の説明を丁寧に行います。また同時に治療を受けるリスクについても説明しますので、不安な点や疑問点がありましたら、遠慮なく質問してください。
抜歯処置
局所麻酔を行い、痛みを感じないことを確認します。歯胚を慎重に取り出し必要であれば縫合をして終了です。基本的な手術時間は約30分程度です。
術後のケア説明
痛み止めと抗生物質を処方します。術後の過ごし方や歯磨きケアの仕方を説明します。
経過観察
約1週間後に抜糸を行います。その後も定期的な経過観察を行い、口内の状態をチェックします。